昼食は村の方の実際のお住まいにて。
最初に作った三角形のおこわが登場。
かぼちゃの花のスープ。
全部村で採れたものばかり。これらを村の胡椒と、レモンの皮で作った香辛料で頂きます。
この胡椒がなんとも言えない森の香り。食べた事のない形容し難い不思議な味わい。滋味あふれるとはこういうことかと、しみじみ噛み締めました。
この家の奥さま、日本のNGOの完全援助で日本を訪れたことがあるのだそう。ガイドさんは「僕はまだ行ったことないのに!」と悔しがっていました。
ベトナム人が日本を訪れる際にかかる費用は、だいたい3日間の滞在で25万円だそう。ベトナム人の平均年収を考えると相当な金額です。
食べきれなかったおこわと胡椒は日持ちするとの事で、ありがたく頂いてホーチミンに持って帰りました。
大都会ホーチミンでこの胡椒を口にした途端、あの森の景色や体験が一気に思い出されて、胸が詰まりました。あの村でしか味わえない胡椒。素晴らしかった。
昼食のあとはカトゥー族ザラ村の織物工場へ。
皆さんの衣装もこうやって織られたものです。
足をピンと伸ばしての機織。体験させてもらいましたが結構な重労働。
足がつる…(^^;;
私のサポートをしてくださっているこの方は織物組合の組長さん。なんと同い年。私の出来の悪さに白い目…苦笑
私に機織の才能がないことだけはわかりました。とほほ。
カトゥー織は2014年に国の無形文化財に指定されたそう。女性の方々は農業の合間に機織もして生計をたてています。
もともとカトゥーの村はベトナムの貧困地域。ここになんと2001年に日本のNGOが支援に入り、カトゥー織の製品で生計が立てられるよう取り組み始めたそう。
今日の日の思い出に、小さなポーチを買いました。
最後に皆さんと一緒に。↓
カメラの加減だってことはわかってはいますが、まるで神様の目に見守られているような写真が撮れました。村の皆さんがずっと神様に守られますように。
こうしてカトゥー族訪問ツアーは終了。
今の日本ではとっくに失われてしまった自給自足の豊かな暮らし。ずっとこのままでいてほしい。
貴重な体験をさせて頂いた今回のツアーは、ベトナムの「サザンブリーズ」という旅行会社を利用しました。↓
心豊かになれる経験でした。カトゥー族の皆さまに感謝です。